上野にある東京芸術大学大学美術館に行ってきました。
おめあては、クローン文化財。
最新技術を駆使して文化財の複製&復元を行うというもの。
門外不出の法隆寺の釈迦三尊像。
まず入ってすぐびっくりしたのが、写真撮影OKということ。
一部NGのものもありますが、ほぼOK。
入り口を入るとまずは、法隆寺の釈迦三尊像がお出迎え。
門外不出というくらいですから、法隆寺から出さないものが、ここ上野にクローンとして出現しています。
お経をあげる声・漂うお香の香りも法隆寺から取り寄せたものだそうです。
*このお香の香りがとても素敵だったので、購入できないか聞いてみましたが、売っていないとのことでした。残念。
最新技術を駆使してと言っても、ピカピカに新しくするわけではなく、ほぼ完コピで、
法隆寺のほこりまで取り寄せて貼り付けてあるんだそうです。
展示ブースから進むとNHKで放映された特集番組を流しているコーナーがあって、どのように作成されたかを見ることができます。
クローンを作ることで、その時代の技術の追体験・そして門外不出のものを世界へ持っていくこともできるという新たな可能性についてもお話しされていました。
まさに「故きを温ねて新しきを知る」ですね。
バーミヤン東大仏天井壁画の復元コーナー
ブースの奥のほうには、バーミヤン東大仏天井壁画の復元コーナーもあります。
内戦で破壊されもう二度と見ることができないと思っていたものが、こんな形で復元できるのですね。
公開前に、本国の方々を招いて公開したとのことでしたが、皆さんふるさとに想いを馳せているようでした。
触れる展示もありました
顔の部分がそぎ取られいるようなものも写真から復元することができるようです。
まとめ
ニュースで内戦などで、壊される文化財を見て、怒りや悲しみを感じしていましたが、
こんな形で芸術の継承ができるのですね。
技の細やかなところなど、やはり日本の技術ってすごい!を感じさせてくれる展示でした。
このクローン文化財が見られる場所
東京藝術大学大学美術館(上野)
シルクロード特別企画展 「素心伝心」クローン文化財 失われた刻の再生
会期:2017年9月23日(土)~10月26日(木)
午前10時~午後5時(金曜は午後8時まで開館)